エクレアがすき。
僕はエクレアが大好きです。とりあえずエクレアをくれておけば高木は黙ってあなたについていくでしょう(ひょいひょいと)。
別に高いエクレアじゃなくていいんです(むしろ高くないほうが口に合う)。
モンテールとかの(100円くらいの)もので充分です。スーパーでモンテールのエクレアを見つけるとついつい手が伸びてしまいます。
エクレアという代物は僕のなかでなぜか「翻訳(ほんやく)」と結びついています。
というのも、翻訳をする前にエクレアを食べることが多いからです。
なぜ翻訳?といいますと、実は僕、海外に行って小説を書いてみたいんですね(経済的にまだそんな余裕もないし、そもそもデビューだってしていないのに)。
で、海外では基本的に英語の本のほうが手に入りやすいですよね。
僕という生き物は「活字(紙に印刷された文字)」がないと死んでしまうつくりになっているので、英語でもなんでもとにかく本が読みたいんです。
海外に行っても本を読めるようになりたい。ならば翻訳で練習をするのがいちばんいい。
というなんともシンプルな動機です。
でも僕は村上春樹さんみたいに「ついつい翻訳をしてしまう」ほどできた人間ではないので、翻訳をはじめるときには多少のキッカケが必要なんです。
そのキッカケが「エクレア」です。
夕方以降にランニングをして、シャワーを浴びてからエクレアを頬張って、さぁ翻訳をやるか、という感じで机に向かう(最近の題材はウィリアム・トレヴァーの『A Bit on the Side』です)。
でも、最近実は翻訳から少し遠ざかっていました。
エクレアを食べ過ぎな感じがしていて、エクレアをセーブしていたんです(スーパーのスイーツコーナーに近寄らないようにしていました)。そうすると必然的に翻訳も止まってしまう。まったくもう。
でも、今、僕の冷蔵庫にはモンテールのエクレアが2本あります(さきほど買ってきたのです)。久々にトレヴァーの文章に触れることになりそうです。
新しい習慣をつくるって、むつかしいですね。(Essay 7 おわり)
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