カナダでの話(素敵なリーダー)
2011年の1年間、僕はカナダにいました。
紆余曲折を経てケロウナという街のはずれにあるビーバーレイクという湖に僕はたどり着きました。
そして、そのほとりに立つ「Beaver Lake Mountain Resort」で住み込みで働かせてもらうことになった僕は、住み始めてまもなく「こりゃあ車がなきゃ生活できんわ」って感じることになり、車も購入。
ビーバーレイクは標高1300mのところに位置する自然豊かなところで、本物のカウボーイも生活するようなところでした。
まぁ、おかげでこんな素敵な月夜の湖も見れていたんですけどね。
↑これ、月です。
そして、同時にこんな朝焼けも見ることができました。
毎朝こんな感じでした。
そんなカントリーサイド(つまりは「田舎」)に住んでいた僕です。
そして、ここにいたエイドリアンというオーナーさんがとても素敵な人で、僕の「カナダでの父さん」的な役割を彼が果たしてくれていました。
このエイドリアンは僕にとって「リーダーとは何たるか」というのを自らの行動で日々示してくれる人でした。
下の写真は(当時小学生だった)息子さんのために秘密基地を作っているエイドリアンです。
ちなみに完成した秘密基地はこれ。↓
本格的ですよね。笑
さらにはぜんっぜん「秘密」になっていないんですけどね(下に息子さんの友達がいますし)。
「男には一人になれる場所が必要なんだよ」
とエイドリアン。
Definitely!(確かに!)
人を引っ張ったり、導いたりする立場になってエイドリアンの素晴らしさを改めて思い出している今日このごろです。
「リーダーってなんだろう?」って考えたとき、今の僕(未来の僕はどう考えるのかは分かりませんが)は、ざっくり下記のような素質が必要だと思っています。
・最高の結果を求め人を導く
・良い結果が出たら他の人のおかげだと考える
・悪い結果に対しては常に自分に責任があると考える
・自信と謙虚さをあわせ持っている
・静かな決意と行動で手本を示す
・ユーモアを忘れない
・人の話をきちんと聞く
そう考えてみるとビジョナリー・カンパニー2に載っている「第五水準のリーダー」の条件もうなずけるわけです。
上記の上から5つはリーダー的な立場に立って、結果を出し続けていれば自然と身につく(いろいろと失敗した挙句にたどり着く)ものだと僕は思います。
しかし、忙しさのあまり「ユーモア」と「傾聴する」ことを僕らは忘れがちです。
その点エイドリアンはどれだけ忙しくても「人を笑わせること」と「きちんと話を聞くこと」は絶対にはずさない人でした。
とくに覚えているのは、「必ず手を止めて人の話を聞く」その姿勢です。
以前、友人と飲んでいて
「手を止めてきちんと聞いてくれれば3分くらいで済むことを、仕事されながら聞いてもらっても全然聞いてもらってる感じがしないし、もう相談しない!って思ちゃうんだよねー」
という話をされたのを覚えています。
(と同時に、ドキッとしたのも覚えています。)
会社で誰かが相談をしにくるのって、だいたいこちらが忙しいときです。
その瞬間、僕らは試されているわけです。
「お前は傾聴できるのか?」って。
僕も日々試され続けているわけですが、こういうときの小さな態度で相手の今後の態度が決まってきてしまいます。
「そんな小さな相談するなよ」って思ったりしてませんか?
そういう相談を足蹴にしていると「将来大きな問題に発展しそうな小さなこと」も相談してくれなくなります。
あなたはどんなリーダーでありたいですか?
あなたはどんなリーダーになりたいですか?
つまりこれは、
あなたは自分の人生に対して、どんなリーダーシップを発揮したいですか?
ってことになったりもします。
そのあたりの話は以前書いた
「リーダーシップの話」
もあわせて読んでいただければと思います。
自分はどんなリーダーでありたいのか。
日々考えながら過ごせば、きっと自分なりのスタイルが出来上がるはずです。
きっと、そうなるはずです。//
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