文章が下手でヘコむ。
小説を書いていると、自分の文章の下手さに辟易(へきえき)とします。
これは別に謙遜とか自慢とかで言っているのではなくて、本当にそう思って言ってるのです。
才能がある分野は
下手さが気になる
自分に才能がある分野は
人や自分の作品(できたもの)を見ていて、
その「下手さ」が気になる(もしくはイライラする)。
と聞いたことがあります。
今回の僕のそれも、もしかしたら、その状態なのかもしれません(だといいんだけど、、)。
グルメな人は自分が作った料理の味に不満をいただくかもしれませんし、
盛り付けにセンスがない人のプレートを見てイライラするかもしれません。
楽器をやっている人は自分の作り出す音に苛立つかもしれませんし、
資料づくりの才能がある人は、人の(そして自分の)作った資料がゴミのように感じられるかもしれません。
それは写真でも、書道でも、アートでも、なんでもそうです。
だから僕は「自分の下手さが気になったとき」こそ、
僕なりのやり方で、それなりの努力をするのです。
書き写し
村上春樹さんは『源氏物語』の【書き写し】をしたことがある、と以前何かで読んだことがありますが、
自分の文章を向上させたいとき、【書き写し】は地味だけれど、かなり効果があるようです。
ここ数日の僕は、主人公が森に入っていくシーンを書いていて毎日苦戦してしていたので、
先ほど『海辺のカフカ』の41章の最初をコシコシと書き写しておりました。
(41章は「カフカくん」が意を決して四国の森に入っていくシーン。)
触覚、嗅覚、視覚の描写のバランスや、どうリズムをとって、どこに読点を打つのか。
平仮名と漢字のバランスや全体のリズム、改行のタイミング、段落のボリューム等々。
1000文字たらずの間に、実はものすごい情報量が詰まっています。
春樹さんはよく「僕は文体を変えつづけています」と言っていますが、
書き写しをするとそれがよくわかります。
楽しくないと続かない。
で、この作業、僕はやっぱり楽しいんですよね。笑
読みながら唸ったり、ホクホクしたり、驚いたりしています。
そして他の気になる小説もつまみ読みして、
「なるほどなぁ」と関心したりしています。
もしあなたが、進みたい分野を決めたなら、
楽しみながら努力できることや、その方法を模索してみてください。
でもたいていその作業は、「めちゃくちゃ地味」なことが多いのです。
さらにその作業は、「効果が出てるのかイマイチ分からない」ことが多いのです。
だからこそ、楽しくないと続かないっす。
で、僕が思うに、楽しさを感じるためには、
「自分の成長」を感じるのが一番だと思っています。
自分が過去に携わったものをもう一度見てみて、
昔のそれが、「下手だなぁ」と、『今のあなた』が思えたなら、
それはきっとあなたのレベルが上がっている証拠です。
あなたも、僕も、楽しみながら成長できたらいいですね。
それでは〜☆
夜はビールで乾杯♫
(近所のスーパーで安売りしていたコロナ・ビール☆)
【以前やった書き写し】
↓↓↓
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