「付き合う人」の話
今日は「付き合う人」の話をしようと思います。
付き合う人、っていうと何を想像しますかね。
彼氏ですか?彼女ですか?仕事仲間ですか?
どれも当たりです。
(恋愛と仕事はかなり密接に繋がってますしね。)
人は良くも悪くも付き合っている人と同じような人間になっていきます。
学生時代のことを思い出してみれば分かりやすいと思いますが、
よくいっしょにいた仲間って「いっしょに居てラクな人」が多くなかったですか?
同じ価値観だったり、同じ趣味だったり、
同じ部活だったり、テストの点数が近かったり、、。
やんちゃなグループに属している人はやんちゃになるし、
勉強が好きで真面目なグループに居ると真面目な人になっていきます。
これを逆手にとって「所属するグループを変える」と
人はみるみる変化していくことがあります。
僕が働いていた塾では「学力別クラス」がありました。
上位(一つ上の)クラスに上がった生徒が
最初はそのクラスの人たちについていくのがキツくて泣きそうになっているのをよく見ました。
自分のレベル以上の人たちと付き合うと「居心地が悪い」んです。
だって、一つ下のクラスではほぼトップレベルだったのに
上のクラスに入ればあっという間にビリくらいまで下がるわけで、
自分のレベルが低かったことを痛感するわけですから、
そりゃぁ、精神的にもキツいわけですよ。
でもその「居心地の悪さ」が人を成長させるんです。
仕事でも恋愛でも、いっしょにいてラクな人とだけ付き合っていると
おそらくその人の成長ってそこまででしょう。
自分が経験していないことを経験していたり、自分が知らないことを知っていたり、
自分がくぐったことないような修羅場をくぐっていたり、自分より仕事ができる人だったり。
そんな人といっしょにいるのって「ラクじゃない」ことの方が多いんです。
自分はダメだなぁとか、自分はできない人間だなぁ、
って感じさせられることの方が多くなりますからね。
そんな気持ちはできるだけ味わいたくないわけで、
人は極力「自分より上の人と付き合うこと」を避ける傾向にあります。
でもその「居心地の悪さ」に負けずにその人たちといると
いつの間にかその人みたいになっていくから不思議です。
尊敬している先輩が近くにいるんだったら、
なるべく多くの時間をその人と過ごしてみる。
尊敬できる女性、男性がいるんだったら、
なるべく多くの時間をその人と過ごしてみる。
20代前半を振り返ってみると、
恋愛でも仕事でも「居心地の良さ」を優先していて
「居心地の悪さ」みたいなものは避けていた気がします。
(いろいろ聞いて回ってみるとどうやらこれって多くの人が同じようです。)
でも20代前半の時間の過ごし方って、
20代後半の人生を結構左右します。
20代前半は価値観が似ていたり、
いっしょに居てラクな人を選ぶ傾向にありますが、
20代後半になると
「自分とは違う人、自分にはないものを持っている人」
を選ぶ傾向になるから面白い。
その職場や、付き合っていた相手に対して
「なんか違うな」って感じ始める時期が誰にだって来ます。
これって自分のレベルが変わり始める前兆です。
いっしょにいてラクな人、職場、現場にいると、
悲しんですが、いずれこの「なんか違うな」がやってるんです。
この人は確かにいっしょに居てラクだけど、なぜか別の人が気になる。
この職場は確かにラクだけど、やっぱりもう自分がいる場所ではない。
人の心にはそんな不思議なセンサーが備わっています。
最初にも書いた通り、人は良くも悪くもいっしょにいる人たちのようになっていきます。
今週は「居心地の悪いあの上司、尊敬できるあの人」といっしょに時間を過ごしたり、
その人の発想を真似してみることを意識すると面白いかもしれません。
まぁ、でも、やっぱりこれは僕の価値観なので、受け入れる必要は全くありません。
「そんな考えもあるのか」くらいで受け取ってくれれば幸いです。
今週も、僕らの1週間がいろんな意味で充実していることを願います。
今週もよろしくお願いします。
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