どんな小説を書いているんですか?
どんな小説を書いているんですか?と、ときどき聞かれます。
誰か:「普段はなにをされているんですか?」
僕:「コンサルをやりつつ、小説を書いています」
誰か:「えっ? 小説? どんな小説を書いているんですか?」
こんな具合です。
そうするとたいてい僕は困惑し、
逡巡(しゅんじゅん)し、言葉が続かなくなってしまいます。
僕はいったいどんな小説を書いているのでしょう?
純文学? 私小説? ハードボイルド? ミステリー? うーむ、、。
正直なところ、よくわかりません。
小説や物語の難しいところは、
「言葉では伝わらないことを、言葉を尽くして伝えようとすること」だと思います。
その矛盾性を含んだ行為の中で、
僕ら(つまり文章を書く人)は今日も戦っているのだと思うのです。
「作家は自分が語っていることを何ひとつ知ってはいない」と、
プラトン(古代ギリシャの哲学者)は言ったらしいんですが、それも一理ありそうです。
結局僕も自分が何を書いているのか、
「本当の部分」は理解できていないのだと思います。
物語(みたいなもの)を一度書いてしまって、
それですっきりしたら、それほど楽なことはないと思います(ほんとうに)。
だって、もし文章を書く行為を人生の中心に据えなければ、
こんなに不安定な場所で戦う必要もないわけですから。
でも、そこを自分の主戦場として僕は選んでしまったのです。
そのなかでいかに自分のスタイルを築き、維持し、バージョンアップさせていくのか。
言うまでもなく、それは結構タフな戦いです。
だからと言って誰かを責めることもできません。
なぜなら僕は、自らの意志で「文章で勝負してみよう」と決めて、ここにいるのですから。
話は変わって、昨日(2018年4月16日)から長編の執筆を再開しました。
前半(未推敲)は11万字ほどになりましたが、
後半もそれと同じくらいのボリュームになりそうな予感がしています。
プロット(筋書き)はないけれど、ひとまず毎日3,500字を積み重ねてみることにします。
さて、僕はどこにたどり着けるのでしょうか?
まったく、もう。
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2018.04.17 20:38