素数な気持ち。
僕らの心や感情は、いつだって割り切れない。
それは素数とおなじで、僕らの心や感情も、1とそれ自身でしか割り切れない。
13は「1」と「13」でしか割り切れないし、
29だって、43だって、797だって、そうだ。
でも僕らは、それをなんとか割り切ろうとする。
なんとかそれを、ひと言で言い切ろうとする。
割り切ってしまったらそれで、一時的には終えられるけど、
僕らの心はそんな簡単にはいかなくて、
実は見えない部分で「余り」が出ていたりする。
ひと言で言い切ってしまえれば、一時的には安心するけれど、
あとになって、「あれ、そんな簡単話だったけ?」となったりする。
やはり、そこにも「余り」が出ている。
言葉はあくまで言葉で、
それは別になにかを要約するためにあるのではなくて、
僕にとっての言葉は、
曖昧模糊(あいまいもこ)なものや感情を、
あいまいなまま、グレーなものはグレーなまま、
そのままで伝えるためのツールだろうと思う。
だからあなたの抱えているその「割り切れない」気持ちを、
いつか、僕の小説にそのまま、書けたらいいと思う。
そうすることで、あなたの心が、次の場所に移動するのを手助けできたらいいと思う。
そう思い、そう願い、僕は今日も言葉を綴る。
割り切れない、あいまいな気持ちを抱えた、不完全な一人の人間として。
さてと。
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