目標がなくなったその先で。
数ヶ月かけて書いた長編を9月に新人賞に応募して以来、
僕はこれといって大きなものを書いていませんでした。
もちろんその間に、即興的な短編やエッセイ、文章的なスケッチはしていましたが、
「大きなもの」に着手はしていませんでした。
それは「長編を書いた時間と同じくらいの期間を休むこと」が、
僕にとっては重要な気がしていたこともありますが、
実際は、自分が物理的に(そして精神的にも)空っぽになってしまった、
というのが「書かなかった」大きな理由だと思います。
今日は、そんな「空っぽになった」あとのお話です。
目標がなくなった
長編を書き上げたあとの数ヶ月間は「休みの期間」でもあったんですが、
ある側面では「目標を失った時期」でもありました。
はじめて長編を書いていたときは
言ってみれば「下りのエスカレーターを逆走して一気に駆け上がる」ような時期でした。
それが、どうにかこうにか、いったん長編を書き終えて、ふと足元を見てみたら、
ひとつのエスカレーターを抜けて「次の階の踊り場」にたどり着いていた、そんな感じです。
はて、これから僕はどうしよう? そんなことを考えていたのが今年の10月頃でした。
踊り場で何をする?
この休息期間は僕にとって、次のエレベーターを探して見定め、
それを昇るための体力と脚力が自分にあるのかを見極める、
そんな時期だったように思います。
でも、今の脚力だけでは次のものは上がれそうになかった。
だから僕は、その「踊り場」で足腰を鍛え始めたのです。
これはもちろん比喩的な意味です。
僕が実際にやったのことは「文章能力の向上」です。
今まで独学でやってきた小説の勉強を、客観的な視点も含めて、外に学びにいくわけです。
少し長くなってきたので続きは別のページで書きますね。
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