パイクプレイスがすき。
最近は少し寒くなってきて、朝のコーヒーが美味しい季節になってきましたね。
鉛筆を使うためには鉛筆けずりが欠かせないのと同じように、文章を書くという行為にコーヒーというものはやはり欠かせないものだと個人的には思っています。
コーヒーは昔から好きだったけれど、きちんと豆を挽いて淹れるようになったのはここ1〜2年くらいのものです。
HARIOのドリッパーを使って、「の」の字を描きながらゆっくりとお湯を注いでいく。湯気とともにキッチンが「あの香り」で満たされる。その雰囲気が僕は好きです。
まだ朝は肌寒い今年の3月頃、小説をコツコツと書きはじめた時期に「今日は自分からどんんな文章が出てくるのかなぁ」というワクワク感と「そもそも文章なんて出てくるのかなぁ」という猜疑心(さいぎしん)を抱えながらドリッパーにお湯を注いでいた自分を懐かしく思います。
僕が普段自宅で作るコーヒーはスターバックスの「パイクプレイスロースト」という種類の豆が多い気がします。
Pike Place® Roast(パイクプレイスロースト)、その味を知ったのは6年前にカナダに滞在していた頃のことです。僕はカナダにいたときもよくスターバックスに行っていましたが、カナダでは「パイクプレイスロースト」が常時置かれていました。
Pike Place(パイクプレイス)、それはスターバックスが第1号店としてシアトルにオープンした店のある「通りの名前」です。
その名を付されたこの豆はいろいろな種類のあるスターバックスの豆の中でちょうど「真ん中」のコーヒーなんです。
深煎りすぎず、浅煎りすぎず、濃すぎず、薄すぎず、バランスの取れたコーヒーなんですね。
だから朝・昼・夜のいつ飲んでもいい、ということでカナダのスターバックスでは「パイクプレイスロースト」が必ず置かれていたわけです(日本ではそんなことはないけれど)。
ニットをいくつか出したり、ハーフパンツをしまったり、軽い衣替えをそろりそろりとはじめている今日このごろ。
秋の長雨でしっとりとした日々が続いたあとに、すっきり空が晴れると、たまらなく気持ちいいですよね。
そろそろ次に書く長編のことを考えはじめています。もちろんコーヒーを飲みがら。さて、どうしようか。うーむ。(Essay 21 おわり)
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