あなたは愛をどう伝えるのか?
世界には文章でもって生活をしている(していた)方たちがいますよね。
作家、ブロガー、文筆家、小説家、脚本家、ライターさん、、。
僕は基本的に「職業とはその人の愛情表現の方法」だと思っています。
世界中にある色々な職業のうち、どの職業について、自分(の愛)を表現していくのか?
それを表現したある小説家について、今日はお話します。
フランツ・カフカのお話
「変身」や「城」で有名なチェコの小説家、フランツ・カフカは病(やまい)により、その最期をドイツのベルリンで過ごしました。
そんな中、彼はよく公園に散歩に行ったそうです。
ある日のこと、少女がベンチに座って泣いているではありませんか。
「どうしたんだい?」とカフカが訊ねます。『お人形さんがいなくなっちゃったの』と少女は答えました。
ここでカフカはとっさに【素敵な嘘】を少女につきます。
「そのお人形さんはね、実は今、旅に出ているんだ。ちょうどおじさんのところに手紙が届いたんだ。ほんとうだよ」
『おじさんはその手紙を持っているの?』
「いや、ここにはないんだ。家にあるから明日持ってきてあげようか?」
少女は肯いて二人は別れました。帰宅したカフカはその人形になりきって、彼女に向けて手紙を書きはじめます。
そして翌日、カフカは少女(まだ字が読めなかったそうです)に手紙を読んで聞かせました。
それから数週間。カフカは少女と公園で度々待ち合わせ、その人形から届いたという【架空の手紙】を彼女に対して読み続けます。
少女はその人形からの手紙を聞くたびに安心し、少しずつ元気になっていきました。
そして最後の手紙で人形はどうなってしまったのか?
その人形は、遠い街で別の人形と結婚をして、もう彼女のもとには戻ってこれないことを手紙の中で打ち明けたんです。
「もうわたしはあなたのもとには戻れません。わたしはとても幸せで暮らしています。あなたのことは決して忘れません」といった具合に。
少女はその手紙の内容を聞いて、最終的には悲しみから立ち直っていったそうです。
あなたの愛情表現の方法は?
いかがでしたか?
僕はこれが【フランツ・カフカの愛情表現】だと思っています。
小説家は物語(という形をした嘘)を語ることにより、人を元気づけたり、癒やしたり、ときには怖がらせたり、怒らせたり、悲しませたりします。
世の中には色々な職業があります。
あなたは、どんな場所で、どんな職業に就いて、どんな人たちに向けてあなたの愛を表現しますか?
そんなこと言ってる暇はない!!それに俺には(私には)実際の生活があるんだ!!と言いたい方もいると思います。
それならあなたは自分の仕事のどんな瞬間が好きですか?
それを少しだけ考えてみてください。
このお盆休みに「仕事」について振り返る機会を持つと、休み明けに色々と変化があるかもしれませんね。
それでは今日はこの辺で。
あなたの可能性?
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