去年、2016年、9月の言葉。
実家に帰ってくるとだいたい同じこと考えてる。
実家に帰ってくるとだいたい同じこと考えてる。
振り返る。
台風が通り過ぎて、季節の輪郭をまた少しぼかす。
暑くなったり、寒くなったり、急に流れたり、滞ったり。
古いサスペンスを読み進めていくうちに、
少しノスタルジーというか、邂逅というか、
そんな不思議な気分に浸る。
自分の生まれた場所は、
どこか懐かしい匂いがして、
建物や人は随分と変わっても、
やっぱりそのあたりは、
探さなくても見つかってしまうもの。
神社の境内や、田んぼばかりの風景や、蹴飛ばした石ころや、
あの子の怒った顔とか、嬉しそうにしてた母の顔とか。
そういうものが連鎖的に思い出されて、
なんとも言えない気持ちになる。
過去が出し抜けに声をかけてくるようなこんな夜は、
あえてそれに少し身を委ねてみる。
そうして自分を、きちんと振り返る。
今がなぜ在るのかを、思い知るために。
さてと。
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