物語に対して誠実であれ。
どうも、ケニーです。高木建之介です。はじめまして&お久しぶりです。
さてさて、今日は、いったい僕はどうやって書いているのか?
という世の中の99.9%の人が興味ないことを書いてみます。
けれど、これはある意味、「芸術」や「創作」活動ということに関しては、同じようなことが言えると思うので、
アーティスト的な要素がある方は参考にしていただければ嬉しいです!
では、行ってみましょー!
まず大前提として、僕は書くときに「規則正しく落ち着いて書く」ことをかなり重要視しています。
それに関しては、もう散々っぱらハルキ君(村上春樹)が書いてくれているので、僕がわざわざ書く必要なんてないと思います、、、ので、割愛!
ということで、僕の短編の書き方はこんな感じです。
・1本は5日以内に完成させる。
・毎日なるべく同じ分量を書く。
・添削と修正をする。
・ひとまず形になったら2週間置く。
・2週間後に再度修正して完成。
(まぁ、これがつまりハルキ式なんですけどね。笑)
すこし詳しく見ていきましょう!
5日以内に完成させる。
毎日同じ分量を書く。
僕が短編小説を書くときはまず5日ほどで完成させるようにしています。
ハルキ君は2〜3日とかで完成させちゃう(参考:夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです)らしいんですけど、僕にはまだその技量がありません。
ですので、まずは1日4,000字前後を4〜5日繰り返して書いていくことを自分に課して書きました。
そして完成したら、そのまま添削&修正に入ります。
ここでは、誤字脱字はもちろん、句読点の位置や漢字と平仮名のバランス、
その時点で目につく構成面の偏りなどをバシバシ直していきます。
寝かせる&再修正
ハルキくんはこれを「養生」と言っています(参考:職業としての小説家)。
やはり書き手の多くは、書いた直後に「結構いいの書けた!」と思うらしく(もちろん僕も)、そこにはまず一度「熱を冷ます」時間が必要になるようです。
僕の場合1〜2週間ほど、抽斗(ひきだし)にしまっておいて、その短編に対する自分の「熱」を冷ましておきます。
そして、この冷ましている期間で、次の短編を書き上げます。
2本目を書き上げる頃には、1本目の小説に対する「熱」が程よく冷めているので、
そこから1本目の修正作業に入ります(2本目はこの間、「養生」段階に入っています)。
ここでは、1回目の修正では気にならなかった句読点や漢字と平仮名のバランスをざっと直したあと、
読者を一気に物語の中に引きずり込むための構成の練り直しをしたり、スピード感をつけたりする、
技巧的な(と言えるほどのものは、まだそれほど持ち合わせていないんですが、、)味付けをしていきます。
この作業が本当に楽しいんです。苦悶すること必至なんですけどね。笑
さてさて、ここで僕が(偉そうにも)意識していることは何かというと、、
「物語」に誠実になる。
そうそう、↑これなんです。具体的に何をするのかというと、
「僕」という人間がその「物語」の邪魔をしていないか?と自問することです。
僕は小説を書く作業を、ある不思議なところにパイプを繋げてアクセスして、話を取り出してくる作業だと考えています。
っで、そのパイプの壁には往々にして「我欲」がこびりついています。
この「我」が作品を邪魔すると思うんです。
もちろん僕も生身の人間ですから、自己顕示欲があります(それもかなり、たっぷりと)。
それが作品を邪魔する(場合がある)んです。
つまり、物語「そのまま」ではなくて、物語「+自分が言ってやりたいこと」になってしまうんです。
もちろんこれは、人によって考え方が異なるところですから、色々な意見があって然るべきだと思います。
我欲がゼロだとエッジが効かなくなってしまう気もするので、やはりその「自分だからこそ」言えることを入れない手はありません。
しかし、そこには必ず「適正値」があると僕は思っています。
バランスとでも言うべきでしょうか?
その物語自身が小説家に求めてくるその「適正値」を見極めるのも、ある意味その書き手の重要なスキルの一つだと僕は考えています。
(だから小説を書くって本当に奥が深くてオモシロイ作業なんですよ!♫)
僕は、せっかく自分というパイプを通じて物語が出てきてくれたのだから、
その物語に対して、どこまでも誠実で在りたいんです。
なるほどねー。
僕は3本の短編(+5本の超短編)を書き上げた今、そんなことを考えています。
これを読んで、僕のやっていることに興味を持ってくれたら、僕にとってそれはもう、ひとつの達成です。
そして僕は今、長編を1本、とにかく書きたいと思っています(もちろんアイデアはある程度揃っています)。
それを具現化できるか?これはある意味、僕の挑戦なんです。
僕にもう少し、小説書かせてやってください。
よろしくお願いします。
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