東京奇譚集
妖しさ度:★★★★★(5段階)
僕は最近、暇さえあればハルキの短篇を読んでいます。
この本もそんな1冊です。
奇譚ってなんと読むのか?はい、キタンと読みます。
奇譚(意:不思議な、あやしい、ありそうにない物語)
ハルキの短篇のテーマでも「妖しさ」が存分に出ております。笑
ここまでくると文体はかなり美しく、整ったものになっています。
カンガルー日和から20年近く経って、彼の文体はその精度を増した気がします。
僕がやっぱり好きなのは「ハナレイ・ベイ」です。
ハワイ好き、外国好きな人にはオススメですし、
「大切な人の死」をテーマに書かれた内容でもあるので、
そういった事実のかなり近くまで寄っていって、
場合によっては折り合いをつけることができるかもしれません。
最後の「品川猿」なんて、すごいなぁって思います。
なにがすごいかって、絶対になさそうなんだけど、「もしかしたら」あるかも!?って
読み手に思わせてしまう文章はやっぱりすごいなあっって
単純に感動しちゃいますね。
さあ、あなたもハルキの奇譚ワールドへ、、。笑
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