『3億部』本を売る男と無料公開
キングコングの西野さんのアクションで一般的になった「書籍の無料公開」。
書籍の「はじめに」の部分や「第一章」だけを「無料公開」することによって、
より知ってもらう(&買ってもらいやすくする)流れを作るわけですが、
バックエンドをうまく設計せずに、フロントだけ真似をするとけっこう痛い目を見ます。
今日はそんなビジネス的な話ではなく、
「無料公開」という「大きな流れ」について語りたいと思います。
『3億部』以上本を売る男
『ショーシャンクの空に』や『グリーン・マイル』、
『スタンド・バイ・ミー』で有名なスティーブン・キングさんってご存知ですか?
彼の名前は「大衆ウケする映画」で有名なわけですが、
その真骨頂は『キャリー』や『IT』や『シャイニング』などのホラーだけでなく、
ケネディ大統領暗殺とSFを掛け算した『11/22/63』などのSF小説でも発揮されています。
(ちなみに彼の本は世界で「3億部」以上売れているそうです。)
キング氏はその最新著作の『ELEVATION』で、
最初の「1章」を「無料公開」しました。
もともとAmazon.com(本家、アメリカのアマゾン)では、
書籍の画像の部分をクリックすると、
ほとんどの書籍の「最初の部分」が読めるようになっていますが、
(『Look inside(なか見!検索)』機能がそれです。)
先述のスティーブン・キング氏の新刊では、この『Look inside』だけでなく、
「商品詳細」のところにも、Chapter 1(第一章)が貼り付けられています。
こんな感じです。
(日本版Amazonの商品詳細ページ)
↓
こういう流れは次の2〜3年のうちには、日本でも当たり前になっていくんでしょうね。
時代が「そういう流れ」になっているのであれば、
僕たち表現者は、いったいどうしていけば良いのでしょう?
1)
「自分」を(無料で)知ってもらって、「本」or「その他の商材」を有料で買ってもらう。
2)
「自分」と「本」を(無料で)知ってもらって(読んでもらって)、「その他の商材」を有料で買ってもらう。
という2本の流れになってくると思うわけです。
これらに加えて、
3)
無料の入り口を作って、『思い出』として「本を含めた何か」を買ってもらう。
という流れも、もちろんあるわけですが、
いずれにしても何かを表現していこう、という人には、
ビジネス的なセンスや知識って「必須」になってくると思いますし、
それがなければ10年、20年と長いスパンでは生き残っていけないと思うわけです。
これから、どうなる
『エンターテイメント』
ホラーでも文学でも映画でもなんでも、
広い意味では「人を楽しませる(感情を動かす)」ためのもの、
つまり『エンターテイメント』です。
そして今の時代、僕たちの周りにはエンターテイメントが溢れすぎていて、
普通に生活しているだけで「見る目が肥えて」いきます。
加えてこれだけ情報が溢れてくると、
一つのことにじっくり腰を据えて向き合ってくれる時間なんて、
限りなく少なくなるわけです。
ですから、何かを表現していこうとする人たちは、
自分をいかに知ってもらうか?
そしていかに自分の作品に触れてもらうか?
について、本当に真剣に考えて(加えてアクションをとって)いく必要があるわけです。
結局どうすれば良いのか?
結論としてはやはり「個人を信用してもらう」しかないと思うのです。
天王星が「お金の革命」を起こす言われている2019年3月からの7年間(僕は占星術がけっこう好きです)、
この7年で、世界のキャッシュレス化がより進むと同時に「マネー・レス」化も進み、
お金よりも「信用」に価値を置く時代がやってきます。
そんな時代においては、
「この人が書いたものならひとまず読んでみよう」とか、
「この人が言うことならひとまず聞いてみよう」といった、
「◯◯さん」だから「ひとまず」、、という流れが、
ますます重要になってくると思うのです。
「貨幣経済」が終わって「信用経済」が加速していく中で、
あなたは何を考え、どんなことを表現していくのでしょう?
これからますますキツく、面白い時代がやってくる中で、
僕も日々文章を磨きつつ、知ってもらう活動をしています。
お互い、努力を楽しめたらいいですね。
余談ですが、本のCMって見たことありますか?
先述のキング氏の最新刊のCMがコチラです(15秒)。
それでは今日もこの辺で。
きっと明日も良い日です。
※僕の文章に興味のある方はLINE@(このページの下の方)にどうぞ。
少し「しんみり」したい方はこの短い物語をどうぞ。
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