うまくいっちゃいけないの?
「大変です!大変です!」って言っている人がいます。
彼は自分より大変な目に遭っている人に出会うと悔しくてたまりません。
なぜなら周りの人と「大変さ競争」をしているから。
「私は男運がないんです!」って嘆いている人がいます。
彼女は自分より「ダメンズ」と付き合ったことのある人に出会うと悔しくてたまりません。
なぜなら周りの人と「ダメンズ目利き競争」をしているから。
そうして彼らは
自分よりひどい人生やひどい目に遭っている人に負けないように、
もっとひどい人生や人を引き寄せていきます。
人って人生のいつかの時点で「自分はこういう人間なんだ」って定義してしまいます。
仮にそれが幻想だったり、自分自身にかけてしまった自己暗示みたいなものだったとしても、です。
そのうち、「大変な自分」「男運がない自分」「仕事選びに失敗する自分」「ネガティブな自分」がアイデンティティ(つまりは個性)になっていきます。
それは自分がこの世界で生きていくための大事なものですから、それ以外の可能性を受け入れたり、個性を変えたりするのは難しくなっていきます。
だからうまくいっている人はどんどんうまくいくし、
うまくいっていいない人はどんどんうまくいかなくなる。
うまくいっている人は「うまくいくのが当たり前の自分」が個性で
それを維持しようとするわけですから、ある意味仕方ありません。
星の王子さまでも色々な王様が出てきて主人公と会話をしますよね。
あれを読むとよく分かるかもしれませんが、「この王様たち世界が狭いなぁ」とか「勘違いしてるよなぁ」って感じますよね。
でもそれ、もしかしたら自分自身もそうやって自分の可能性を制限してしまっているのかもしれません。
うまくいっちゃいけないんですかね?
ひきこもってなきゃいけないんですかね?
親のいうことをずっと聞いていなきゃいけないんですかね?
それって誰が決めたんですかね?
誰かに決めてもらったり、「これが自分の個性だ!」って言っていれば、ある意味傷つかずに済むかもしれません。
それでいいなら、それで全然いいと思います。
確かにあなたに起きた壮絶な過去の経験やつらいことは変えられないものですし、
それが「あなたをあたなたらしめるもの」かもしれません。
癒やすのは大変でしょうし、その大変さを理解してくれる人は少ないかもしれません。
でも、その過去に引っ張られて今後を生きるか、
別の未来に引っ張ってもらって生きるのか、
それは自分で選択できるはずです。
素敵な人生を生きている自分に「たまたま」つらい過去があった。
って考えてみたらどうでしょう?
過去にそうだったからって、
別に、未来も「頑張って」そうなる必要はないわけですから。
そうやって、少しずつ自由になれたなら、
周りの人も過去から自由になっていくから不思議です。
そんなこと思う日曜日。//
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