できそこないの男たち
おすすめ度:★★★★☆(5段階)
福岡先生とのたしか出会いは「生物と無生物のあいだ」でした。
僕は大学を選ぶ際、「動物行動学」か「分子生物学」かで迷ったくらい「遺伝子」が好きだったんですが、そのミクロな世界を面白く表現してくれる福岡先生にはいつも感謝しています。
その知識量に加え、文才も圧倒的で読んでいていつも感心させられます。
「すべての生命の基本仕様は『女性』である」というところから話がスタートします。
男性も、もともとは女性として発生(多細胞生物の卵が受精し, 胚を経て幼生,成体となるまでの過程)し、そこから「男を男たらしめる変化」が起こる。
どうやって男は男になるのか?
男性器を持った女性がいるのはなぜか?
なぜ女性は男性よりも長生きするのか?
これらを遺伝子の世界から深く掘り下げています。
科学好きな方にはオススメの1冊です。
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