武器を手放す。
新しい場所にいくとき、
今までとは違うステージにいくとき、
そこにいこうとしているとき、
いこうと心が切望しているとき、
それでもそこからうまく動けないとき、
そんなときはきっと、
今までの武器をそのまま手にしたまま、
次の場所にいこうとしているとき。
イモムシは葉っぱをむしゃむしゃと食べるけど、
蝶になったらそんな強靱な歯なんていらなくて、
優雅に羽ばたくための羽と、ちゅるりと伸びる口の管だけあればそれでいいんだ。
あなたはもう、蝶の姿をしているのに、必死に今まであった歯を大切にしている。
あなたの周りにはもう、蜜で満たされた花が溢れているのに、まだ歯を大切にしている。
それって冷静に見たら、「違うでしょ?」って思うのに、
実際自分のこととなると、その歯が手放せないんですね。
あなたも僕も、君も、彼らも、
もうその羽根で羽ばたくだけなのかもしれないのにね。
秋分前の、あめの日に、あなたはなにを捨てますか?
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