離れたところで。
まだ僕たちが出会う前、
友達や恋人、夫婦になる前、
同じ空だけど、別々のところに住んでいたとき、
お互いの存在を知るよしもないそんなときに、
同じようなこと考えたり、おなじ曲を聴いてたり、
同じようなこと思ったり、おなじ映画を観ていたり、
そんなふうにして、違うところにいた二人が、
同じようなことをしていた。
それがなんだか不思議で嬉しくて、
同時に、少し、もどかしい。
今これを読んでくれているあなたが、
たとえ、海外にいても、
そこが凍てつくほどの寒さでも、
夜になれば僕らはまた月を共有できる。
遠く離れた土地で、
大切な誰かと見上げた空に浮かぶ
日本で一日分、見古された月を見て
きみは何を思うんだろう。
秋の風はなんだか色々運んでくる。
さてと。
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