「うなぎ」が出てこなくて。
最近、長編を書いています。
去年書き上げて応募した作品は
13.5万字くらい書いて、
最終的に9.8万字くらいまで削って(字数制限を鵜呑みにしたのです)応募しましたが、
今回のものは単純にその倍くらいになる予定なので、
書き直しも入れたら、結構な長期戦になりそうなのです。
うなぎの話
で、タイトルにあった「うなぎ」のお話です。
村上春樹さんは『村上さんのところ』でこんなことを言っています。
うなぎが出てきて、初めてその小説は遠くまでいけるのです。うなぎが出てきたら、もうしめたものです。あとはそれをすらすらと書いていくだけです。
また彼はこんなことも言っています。
小説家はうまい嘘をつくことによって、真実を別の場所に引っ張り出すのです(一部省略)。―『雑文集』より―
僕はこの「うなぎ」を「みんながまだ気づかない真実」とか、
その物語で「語られるべきこと」だという風に捉えています。
で、考えるわけです。僕は「うなぎ」に出会えているんだろうか? と。
ちなみにあなたは仕事や趣味の世界で「うなぎ」に会ったことはありますか?
僕はどうだろう?
今僕が書いているものにその「うなぎ」が登場しているかどうか、正直まだわかりません。
なぜなら「あとはすらすら書いていくだけ」という状態にまだ僕は達していないからです。
しかしながら、毎日同じことを繰り返すことにより、
生活を平らにして、頭や身体を多少麻痺(まひ)させることにより、
僕はその「うなぎ」が出てきくれるのを待つわけです。
そんな生活が始まってひと月半が経ちましたが、そろそろな気がしています。
この時期はコンサル用のメルマガもあまり書けなくなります。
頭がぼーっとしてきます。曜日や日にちの感覚が鈍くなります。
もしかしたら、僕は遊園地の観覧車や回転木馬のように、
同じところをただただ周回しているだけなのかもしれません。
それでも毎日書き進めてみるわけです。
その「うなぎ」とやらの出現を待ちわびて、、。
そういえば、昼間とは違うものを書きたくなって、
夜はまた短編小説みたいなものを書いています。
好きな人はきっと好きでしょうし、嫌いな人は(たぶんすごく)嫌いな文体だと思います。
興味のある方はどうぞ。
それでは今日もこの辺で。
きっと明日も良い日です。
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